今日は仕事が休みだ。
昼食を済ませて少し休んでいると、彼奴が突然現れた。笹井だ。
一度来ると言っていたが、あまりにも突然だった。
「何しに来たんや」
「来る言うてたやろ」
「やから理由聞いてんにゃ」
「いやいや本見せてもらおう思うて」
私の本を見たいらしい。どこで聞いたのか、上林の本見せてと言ってきた。
珍客名簿と姫鏡台を見せる。
「これ、ちょうだい」
「アホか、やる訳ないやろ」
「ええ本売ってる店教えたるから」
「えっ」
「この前行って、川崎長太郎買った店やで」
「へー」
「今から、行こか」
「えっ」
笹井は既に上林の2冊を鞄に入れかけていたが殴り倒して制止。
突然の古本屋探検となった。
続く
0 件のコメント:
コメントを投稿